乾貴士 2試合連続ゴールの裏側

乾貴士の前所属チームであるエイバルの監督、ホセ・ルイス・メンディリバル監督が現地時間9日のリーガエスパニョーラ第27節で対戦したアラベスのMF乾貴士について語った。

乾にとっては古巣との対戦で、メンディリバル監督は試合後、「タカはすごく良いやつだ、そしてすごい良い選手だ」と良好な関係をアピール。「ゴールを決めたことを謝っていたよ」と話している。

さらに同指揮官は2戦連続得点の乾について、「2ゴールを決めたが、我々の下ではもっと決めているよ」とコメント。(今期前半戦に所属した)ベティスで何かを学んだのだろう…。いや、ベティスじゃプレーしていなかったね!ということはエイバルで学んだということかな」と、冗談を交えて語った。

さらに、アラベスファンからはこんな声が上がっている。「彼のテクニックはどこで磨かれたの?」という質問に対して乾は「僕は小さい頃から所属していたチームがテクニックをすごく重視するチームで、僕はそのチームでドリブルやパスなどいろいろなテクニックを教わったよ」と、話している。ところで乾は、どういった監督やコーチの下で育ってきたのだろうか。

乾は滋賀にあるセゾンFCというチームから滋賀県野洲高校にいった。両チーム共にテクニック重視のチームで、その中でも乾は飛び抜けてドリブルがうまかったという。実力はすぐに認められ、2年生の時にレギュラーの座をつかみ、2005年度の第84回全国高校サッカー選手権大会で優勝を経験、高校3年生の時にはU-21日本代表に選出されて2試合に出場するなど着々と実績を積んでいた。

高校卒業後は横浜F・マリノスセレッソ大阪といった国内リーグで経験を積み、ドイツ2部の2011年にはVfLボーフムへ移籍。VfLボーフム時代はレギュラーとしてリーグ戦30試合に出場、チームトップの7得点を記録する活躍を見せた後、2012年にアイントラハト・フランクフルトに移籍し中心選手として活動を続けた。

その後2015年にはスペインの名門、SDエイバルへ移籍した。乾はエイバルでも変わらずアシストや得点を重ね、11試合連続でスタメン出場を果たし、リーガエスパニョーラでの日本人最多出場記録を更新。さらに2017のFCバルセロナ戦では2得点の活躍をし、日本人として初めてバルセロナから得点を奪った。

その後2018にベティスへ移籍ののち今に至るようだ。

今後も乾貴士アラベスで活躍し続けることができるのだろうか、今後の活躍に期待したい。